
ファクタリングは、銀行融資などと比べると審査が比較的通りやすい資金調達方法ですが、だからといって100%審査が通るとは限りません。
今回は、ファクタリングで審査落ちする8つのケースを具体的に解説しています。
もし自分にも該当する不安要素がある場合には、懸念点を解消してからご利用されることをおすすめします。
ファクタリングは会社ごとに審査基準が違うため、1社で落ちても別会社では通るケースも珍しくありません。
ファクタリングの審査に落ちる8つの原因!通らない理由を解説
早速、ファクタリングで審査落ちする8つのケースをご紹介します。
審査に落ちる原因は「請求書の内容」「売掛先の信用」「提出書類不足」の3つに分かれます。
「自分に当てはまるものがないか」をチェックしながら読むと、次の申し込みがかなりラクになります。
架空請求書など偽装書類は絶対NG
当たり前の話かもしれませんが、架空の請求書などを偽造してファクタリングを利用するのはNGです。
何が何でも資金用達しなければいけないと焦る気持ちがあっても、不正に資金調達をする行為は絶対に控えてください。
詐欺などの犯罪に該当する可能性があり、刑事責任を問われる恐れがあります。
個人相手の売掛債権は買取対象外になりやすい
ファクタリング会社が主に取り扱っているのは、法人を相手とした売掛債権です。原則として、個人相手の売掛債権は買取対象外となるケースが多くなっています。
これは、万が一請求書の支払いが期日どおりに行われなかった場合、個人相手の債権は法人と比べて回収が難しく、ファクタリング会社にとってリスクが高くなるためです。
そのため、不動産業や通販、貴金属・化粧品販売など、主に個人向けの取引を行っている事業者や個人事業主の方は注意が必要です。
なお、売掛先が法人であれば、利用者が個人事業主であってもファクタリングを利用することは可能です。個人事業主か法人かではなく、「誰に対する売掛債権か」が重要な判断基準になります。
債権譲渡禁止条項があると買取できないことがある
取引先との契約で「債権譲渡禁止条項」が含まれている場合、ファクタリングを利用することができません。
債権譲渡禁止条項
債権を第三者に受け渡してはいけないという規約のこと。相手が大手企業などの場合に締結されることがある。
心配な方は、事前にファクタリングを利用したい請求書に債権譲渡禁止条項が含まれていないか、取引先との契約書を確認してください。
請求書の金額が少なすぎると断られることがある
ファクタリング会社ごとに買取可能額を設定しているため、金額がそれに満たない、または大きすぎる場合は審査に通りません。
審査落ちで多いのは、最低買取金額に満たないケースです。
最低買取金額は会社によって異なりますが、30万円前後を目安にしている会社も多いです。そのため少額でも即日可能なファクタリングの選択が必要です。
審査に必要な書類が足りないと通らない
ファクタリングには、対象となる売掛債権が本当に存在するものか確認するための審査書類が必要です。
具体的には、以下のような書類が必要になります。
仮審査は「買取できそうかの簡易チェック」、本審査は「契約前の最終確認」です。
【ファクタリング必要書類の一例】
- 仮審査時
・本査定申込書
・銀行通帳のコピー
・請求書 - 本審査時
・登記簿謄本
・印鑑証明書
・代表者の印鑑証明書
・住民票
上記以外にシチュエーションに応じて、取引先との個別の契約書や決算書、確定申告書を求められるケースがあります。
これらの必要書類が十分に用意できなければ、ファクタリング会社としても信頼できる請求書か判断ができないので審査落ちの可能性濃厚です。
支払いサイクルが長すぎると審査が厳しくなる
ファクタリングで買取対象となる請求書の支払いサイクルは、一般的に長くても2ヶ月程度までが目安とされています。
入金日がそれ以上先になると、未入金や支払い遅延のリスクが高まるため、ファクタリング会社としては買取を避けたいと判断するケースが多くなります。
そのため、支払いサイトが3ヶ月以上ある請求書や、入金日が不明確な請求書については、審査が通りにくくなる傾向があります。
売掛債権の二重譲渡が発覚すると審査に通らない
二重譲渡とは、同じ請求書(売掛債権)を、複数のファクタリング会社に同時に譲渡する行為を指します。
ファクタリングでは、売掛債権を一度譲渡した時点で、その請求書を他社に譲渡することはできません。にもかかわらず、複数社から資金を得ようとして二重譲渡を行った場合、審査に通らないのはもちろん、契約上の重大な問題となります。
また、故意に虚偽の申告を行い二重譲渡をしたと判断された場合には、詐欺行為として刑事責任を問われる可能性もあります。そのため、同じ請求書で複数のファクタリング会社と契約することは絶対に避けてください。
売掛先企業の信頼性が低いと審査に通らない
ファクタリングでは、利用者本人の信用状況よりも、売掛先企業の信用力が重視されます。そのため、売掛先企業の信頼性が十分でないと判断された場合、審査に通らない可能性があります。
たとえば、売掛先企業が風俗業や水商売など特定の業種に該当する場合や、反社会的勢力との関係が疑われる場合などは、リスクが高いと判断され、買取を断られるケースがあります。
ファクタリングを利用する際は、自身の状況だけでなく、売掛先企業の業種や信用状況も重要な判断材料になる点を理解しておくことが大切です。
ファクタリングの審査に落ちたときにまずやるべきこと
ファクタリングの審査に落ちると、「自分の信用が原因だったのかも…」と不安になりますよね。
ただ、ファクタリングは融資と違って、利用者本人の信用情報だけで判断されるわけではありません。
実際には、請求書の内容や売掛先の信用力、提出書類の揃い方など、ちょっとした条件の違いで結果が変わることも多いです。
ここでは、審査に落ちたあとに焦って動く前にやっておきたい「次に通すための対策」を順番に解説します。
まずは審査に落ちた原因を切り分ける
ファクタリング審査に落ちたときは、最初に「何が原因だったのか」をざっくりでいいので切り分けるのが大切です。
というのも、原因が違えば、やるべき対策もまったく変わるからです。
例えば、原因が「書類不足」なら、同じ会社でも書類を揃えれば通る可能性があります。
一方で、原因が「売掛先の信用力」なら、書類を揃えても厳しいまま…というケースもあります。
切り分けの目安としては、以下の3パターンを意識すると分かりやすいです。
- 請求書(売掛債権)の内容が原因 → 金額が小さい、支払いサイトが長い、譲渡禁止条項がある など
- 売掛先企業が原因 → 信用力が弱い、業種的にリスクが高いと判断される など
- 提出書類や情報の不足が原因 → 通帳や契約書が足りない、説明が曖昧で実在性が弱い など
この整理ができるだけで、次の申し込みが“当たる”確率が上がります。
同じ請求書で再申込する前に書類の不備を見直す
審査落ちしたとき、意外と多いのが「請求書は本物なのに、証拠が足りなくて通らない」というパターンです。
ファクタリング会社は、請求書を買い取ったあと、売掛先からきちんと入金されることを前提に動きます。
つまり審査では、請求書そのものよりも、「本当に取引があって、ちゃんと入金される請求書なのか?」をチェックしています。
そのため、書類が足りなかったり、内容が噛み合っていなかったりすると、ファクタリング会社はリスクを避けて否決することがあります。
特に個人事業主の場合、法人より提出できる資料が少なくなりやすいので、ここで落ちる人はかなり多いです。
申し込み前に、最低限この3つは揃えておくのがおすすめです。
- 請求書(取引先名・金額・支払期日が明確なもの)
- 通帳コピー(入金実績が確認できるもの)
- 取引を証明できる資料(契約書・発注書・納品書など)
また、地味に見落とされがちなのが「書類の整合性」です。
例えば、請求書はあるのに、通帳に同じ取引先の入金実績がまったくないと、審査側は慎重になります。
こういった場合は、過去の入金履歴が見える期間を長めに提出したり、継続取引を証明できる資料を添えたりするだけで印象が変わることがあります。
審査に落ちた直後は相見積もりで条件を比較する
審査に落ちたとき、「この請求書はもう無理なのかな…」と諦める必要はありません。
ファクタリングは会社によって審査基準が違うため、A社で落ちてもB社で通るケースは普通にあります。
特に差が出やすいのが、以下のようなポイントです。
- 個人事業主向けのファクタリングに慣れているか
- 少額の請求書でも対応できるファクタリングか
- 必要書類が少なくても進められるか
- 支払いサイトが長めでも見てくれるか
- 2社間・3社間どちらを得意としているか
つまり「落ちた=あなたが悪い」ではなく、単純にその会社の条件と合わなかっただけ、という可能性も高いんです。
また、相見積もりを取るメリットは審査に通るかどうかだけではありません。
同じ請求書でも、会社によって手数料や入金額が変わるので、結果的に手元に残る金額が大きく変わることがあります。
急いでいるときほど1社で決めたくなりますが、焦って条件の悪い契約をしてしまうと後悔しやすいので、最低でも2〜3社は比較しておくのがおすすめです。
ファクタリング審査に通りやすくするコツ4つ
ファクタリング審査に落ちた場合でも、請求書の選び方や申し込み方を少し変えるだけで、次は通るケースがあります。
特に、個人事業主は「書類の揃え方」や「売掛先の選び方」で結果が変わりやすいので、事前対策はかなり重要です。
ここでは、審査通過の可能性を上げるために、誰でもすぐ実践できるコツを4つ紹介します。
支払い期日が近い請求書を使う
ファクタリング審査では、請求書が本物かどうかだけでなく、回収までの期間も見られています。
支払い期日が遠いほど、未入金や支払い遅れが起きるリスクが上がるため、ファクタリング会社としては慎重になりやすいです。
例えば、支払いサイトが「30日」の請求書と「90日」の請求書では、後者の方が審査が厳しくなる傾向があります。
審査に通したいなら、できるだけ支払い期日が近い請求書を選ぶのが無難です。
「手元の請求書がサイト長めばかり…」という場合は、まずは相談だけでもしてみるのが良いです。
会社によっては、支払いサイトが長い請求書でも条件付きで対応してくれることがあります。
継続取引のある請求書を選ぶ
ファクタリング会社が安心できるのは、単発の取引よりも「継続取引がある売掛先」の請求書です。
継続取引があるということは、取引先との関係が安定していて、支払いも通常通り行われている可能性が高いからです。
例えば、毎月請求している取引先の請求書や、過去に何度も入金実績がある取引先の請求書は、審査で評価されやすくなります。
逆に、初めて取引する相手の請求書や、取引実態が見えにくい請求書は、慎重に見られがちです。
審査に不安があるなら、まずは継続取引の請求書から申し込むのがおすすめです。
売掛先の入金遅延がないか確認する
審査で最重要なのは「売掛先が支払いをしてくれるかどうか」です。
いくら請求書が正しくても、売掛先の支払いが遅れがちな場合は、ファクタリング会社としてはリスクが高くなります。
例えば、過去に何度も支払いが遅れていたり、入金日が毎回ズレていたりする取引先の請求書は、審査が厳しくなる可能性があります。
逆に、毎回きっちり入金されている取引先なら、審査が通りやすくなることもあります。
「この取引先、最近ちょっと怪しいかも…」と感じるなら、別の取引先の請求書で申し込む方が早く解決できる場合もあります。
午前中に申請する(即日狙い)
即日入金を狙う場合、申し込みのタイミングは想像以上に重要です。
ファクタリングは「申し込み→審査→契約→入金」と手続きがあるので、午後遅い時間から動くと、どうしても翌営業日に持ち越されやすくなります。
そのため、最短即日を狙うなら、
- できるだけ午前中に申し込む
- 書類は最初から揃えて提出する
- オンライン完結のファクタリングを選ぶ
この3つを意識するだけでもスムーズになります。
「今日中に資金が必要」という状況ほど焦りますが、書類の不備があると逆に時間がかかってしまいます。
即日希望なら、申し込み前に必要書類を一度チェックしてから進めるのが近道です。
ファクタリング審査に落ちるときのよくある質問(FAQ)
はい、別会社に申し込んでも問題ありません。
ファクタリングは銀行融資と違い、会社ごとに審査基準が異なるため、A社で落ちてもB社では通るケースは珍しくありません。
特に、以下の条件は会社によって判断が分かれやすいです。
- 個人事業主の取引に慣れているか
- 少額(30万円未満など)でも対応しているか
- 必要書類が少なくても審査できるか
- 支払いサイトが長めでもOKか
審査に落ちた場合は、同じ請求書で2〜3社に相見積もりを取るだけでも、通過率と条件の良さが変わることがあります。
基本的に、ファクタリングの審査落ちは信用情報(いわゆるブラック情報)のように共有されるものではありません。
そのため、他社に申し込んだからといって「前回落ちたこと」が自動的に伝わる可能性は低いです。
ただし注意点として、同じ請求書で短期間に何社も申し込むと、審査の過程で
- 「なぜ複数社に申し込んでいるのか?」
- 「二重譲渡のリスクはないか?」
と慎重に見られる場合があります。不安な場合は、2〜3社に絞って相見積もりを取り、状況を正直に説明するのがおすすめです。
個人事業主でもファクタリングを利用できるかどうかは、「利用者が個人か法人か」よりも、売掛先が法人かどうかが大きなポイントになります。
個人事業主が通りやすくするコツは、以下の条件を揃えることです。
- 売掛先が法人(できれば信用力が高い)
- 継続取引があり、入金実績が通帳で確認できる
- 支払い期日が近い請求書を選ぶ
- 契約書・発注書・納品書など取引証明が出せる
また、個人事業主の場合は提出できる資料が少なくなりやすいので、必要書類が少ない会社やオンライン完結型を選ぶと通りやすくなる傾向があります。
